【神戸湊川】スタッフ、涙の卒業式。
こんばんわ。
岐阜柳ケ瀬から帰りの新幹線です。
体力を使ってますが、一歩一歩前に進んでいる感じで、いい疲労感です。
先々日、土曜日は、湊川公園手しごと市でした。
冬場の閑散期にもかかわらず、思った以上の集客に、力をつけたな、と。
手しごと市は、湊川地区の再生において、新しいファンを増やすための集客エンジンと位置付けています。毎月、新しい顧客を獲得するチャンスがある。その状況が既存店と新規店の底上げや立地に役立っていきます。ようやく結果が出始めているので、会場の湊川公園が改修工事に入る今年が勝負の一年になると思います。
さて、話は変わりますが、手しごと市の支援スタッフとして参加してくれていた、ゆうちゃんが、ハンドメイド通販大手の「Creema」に転職するため東京へ行くことになり、今回が最後の参加でした。
飲食系店舗の集客や販促のデザイン関係を担当するお仕事をしていて、手しごと市に興味を持ってスタッフ参加。それからおよそ2年半の間、会場で案内される媒体物のデザインやウェブ関連のコンテンツづくりに協力してくれていました。平成生まれの若いスタッフで、時々何を言ってるのかわからない不思議ちゃんなところもありました(笑)が、宴席ではいつも僕の隣に座ってくれる優しい性格(!)で、皆からとても頼りにされていました。
最後なので、お酒が大好きでお強い彼女の思い出に、と湊川公園そばのスタンドに連行。
美味しい日本酒セレクトがある、稀有な立ち飲み店。
そして、コップ満杯のお酒を迎えにいってすする、って、男前な体験も、このとおり。
「何が一番の思い出?」との質問に、「フルタさんに、会場のカフェテリアの机の配置について、全くなっていないとメチャクチャ怒られたこと!」と言われて、びっくり(笑)。でも、「お客がどう流れるかで、売り上げが全く変わるんだから、法則を理解して配置しろ!」と言われたことで、そこまで考えてやっているものなのかと理解し、関わる姿勢が変わった、と言ってくれました。そういう真面目な彼女は、「手しごと市で、デザインや集客の考え方とやり方を学んだことで、今回転職を掴んだ!」と真顔で言ってくれました。僕は、手弁当で手伝ってくれるからと言って、ヨイショばっかりしながらお付き合いするのは、あまり好きではありません。一緒に成長しましょう、というのが基本だから、本当に嬉しかったです。
送り出すのに、花束とかは芸がないな、と思って、贈り物にしたのは、デザイナーの水戸岡鋭治さんの《ぼくは「つばめ」のデザイナー》って本です。
実は、小学生向けに書かれた本なのですよね。
普通、本なんて人から送られて読むものじゃないと思うんです。
でもこれは、説教じみて、じゃなくって、なんとなく伝えておきたいことが詰まってて、それが自然に伝わるかなって思って。
仕事って、そんなにわかりやすい結果は、簡単には出ないんです。
でも、ゆっくりでもまっすぐやっていけば、誰かがどっかで見てくれている。
そして、長い人生の中で、評価されて、必ず報われる時が来る。
だから、今よりほんの少しだけ頑張って、ずっと続けていけば結果は出る。
そんなことが、じんわり伝わるんじゃないだろうか、と思ったのです。
九州の佐賀出身でデザインの仕事をしている彼女が、水戸岡さんのことを知らないはずもなく、本を手にして、涙と話が止まらなくなるのを見ていて、正直ホントに寂しくなりました。
でもね、いつか、もっと大きな仕事を、一緒にしよう!
感謝とともに、心からその時を楽しみに送り出した、旧暦のお正月でした。
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