【神戸湊川】スタートの原点と、新しい店舗のオープン

 こんにちは。 昨日朝暗いうちに自宅を発ち、沖縄西表島からです。 気温は20度ありますが、風が吹いて海は荒れています。昨日は、船が大きく跳ねて、スリル満点でした^^;


 土曜日は、「湊川公園手しごと市」でした。神戸ではなかなか寒い、気温1度との予想で開催も危ぶまれましたが、コンパクトに開催。でも、集客する行事や企画・事業というのは、こういう悪条件のときに、実力というか、やっていることの内容がわかりやすく現れますね。 寒波の影響で、こどもとお年寄りの姿がほとんど見えない中、もともと湊川地区の再生に必要なシーダー層に設定した、「かわいい大人な女性たち」が、たくさん会場に見えていました。


【シーダー】というのは、種を蒔く人、の意。この人たちを定めないと、再生への糸口はつかみにくくなります。


 今の運営スタッフは、取り組みのスタート時を知りません。だから、たまたま膨らんだ客層が来なかったおかげで見えやすくなった原点の現象を前にして、「この風景をしっかり目に焼き付けておくように」とお話しました。この人たちから広がって、普段のお客さんがやってきているのです。それが今よりもさらに、日常のまち全体に広がっていくイメージを共有してもらうためには貴重な時間で、少しでも感じてもらえれば、今後の気持ちの入り具合も違うのではないかな、と思います。

そんな湊川で、シンボリックな出来事が。

この開催日に、手づくり・手しごとのプチフロア「神戸湊川Otonari」に、「アトリエNico」がオープン。アンティーク雑貨やハンドメイド素材のショップとワークショップなアトリエです。


この湊川の取り組みを始める時、神戸のおしゃれエリアでもある、「栄町エリア」のショップをまわり、手しごと市や神戸湊川Otonariの取り組みなどのPRをしていました。「アトリエNico」は、当時栄町に店舗を構えており、実は立ち寄ってPRに協力していただいていたんですね。


神戸のファッションセンスが、全国的にもトップクラスなのは、みなさんもご存知のとおり。そのなかで、湊川が新たなファンづくりのシーダーに設定する層は、「おしゃれ」「ハイセンス」「かっこいい」という線から微妙にずらして、中心エリアとの違いを図ってきました。


そして、いまやその中心とも言える栄町は、人気のエリアになったが故に、テナント賃料が大幅にアップ。一部の店舗が流失しだしています。そんななか、この店舗が湊川に立地することになったのは、取り組みの流れが見える象徴的なできごとだなぁ、と思います。


オーナーの阿曽さんとは、1年あまりをかけてお話をし、今日のオープンを迎えました。その間、いろんな提案ももらいましたが、私はあくまで「店舗」としてここに立地することがマーケティング上で大きなアドバンテージがあることをずっと言い続けてきました。彼女もオープン時初日の手応えにずいぶん驚いている様子でした。すでに手しごと市に出店している作家たちとも多くつながり、来月オープンを目指しているシェアキッチン「湊川キッチン」の取り組みとも連動したりして、この地区を日常的に色付けていく可能性を私も感じています。


今年、湊川は、湊川公園の改修計画の詰めや、湊川商店街の中心商業施設「パークタウン」の一部改造計画などを検討することになっています。時間のかかる取り組みですが、前にすすんでいければいいな、と思っています。

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