【神戸湊川】仕事始めと、山場への準備。
こんにちは。
元旦から6日まで、お休みをいただいていました。
家族で、奄美大島へ行き、4日間滞在。
15年前くらいの石垣島・八重山群島を思い出すような、のんびりした雰囲気と洗練されていないけど可能性を感じる空気感が、なんとも言えない感じでした。
それは、別に紹介するとして。
神戸湊川では、年初からいきなり、難しい仕事をしています。
一昨日は、顧問契約先である商業ビル「神戸パークタウン」の将来を形作る改修計画を考える上で、建築基準法上の課題を整理する作業を始めました。
なにせ、昭和40年代に建築された協同組合型のビルです。建物が公道上に建っている(もちろん、占有許可を受けて、ですけど、あくまで都市計画法上の「道路」の上という・・・)とか、既存不適格な部分(とまでしか詳しく言えないこと・・・)があるとか、いろいろアンタッチャブルなところがあり。それゆえ、誰も真剣に改修する、などということは、これまでは提案できないままになっています。
しかし、隣接する兵庫区役所の新築が始まり、湊川公園の改修計画の方向性を話し合う中で、将来の周辺空間の魅力アップも少しずつ方向性が固まりつつあります。また、取り組みで新しい出店者がいる反面、それを上回るスピードで高齢化による組合ビル内の退店も始まっています。残された時間は、そんなにないかなぁ、という感じです。
だいたいこういうケース。「ああしたらいい」「こうしたらいい」という意見や話はいっぱい出るのですが、肝心な「じゃぁ、現実問題としてクリアしなければならない法規や財政・経営の問題について、どうすんの?」っていう話は、おざなりになりがちです。仮説を立てて、どこに隘路があるのか、を見つけて提案するのが、職業人としての務めかな、と思います。デザインだのワークショップだの、格好ばっかりなら、どこのどいつでもやれます。
そういうことで、まずは建築法規の問題を整理するため、今、城崎温泉のプロジェクトでタッグを組んでいる、建築家で立命館大学の宗本教授にご協力いただき、一緒に現場にて旧い図面を広げて、ウンウン唸っておりました。
3年ほど前に、ビルの中でもっとも収益性を高く利用できる空間が、遊んでいるのでは、と指摘して、高齢退店による財政力の低下についても整理した調査レポートがすでにあります。そこで打ち出した方向性を、真剣に検討するためのスタートラインに立つことができるのか。これから2ヶ月あまり、よく考えていければな、と思っています。その検討の様子は、ここでもちょくちょく、ご紹介していきたいと思います。
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