【城崎温泉】海外人材インターンシップ生の来日。

こんにちは。

今週頭、私は関西空港におりました。

昨年から準備を進めてきて、城崎温泉のまち会社「湯のまち城崎」と旅館による事業化が決まった、「まちぐるみ海外人材インターンシップ事業」の開始で来日する学生たちを迎えるためでした。


台湾とインドネシアの日本語学科や観光学科の学生が、城崎温泉の旅館の仲居さんとして働きます。そして、大学の単位認定を前提とする実習として、半年〜1年間、在留します。今回は10人、6月にはさらに10人前後が来日する予定です。


長旅で疲れていたみたいなので、道中ほんの少し話しただけですが、みなさん、日本語をしっかり勉強されている感じだし、明るく朗らかでちょっと安心しました。英語が話せる学生もいます。



いま、日本中で人手不足の問題が深刻です。観光やサービス業も例外ではありません。城崎温泉は、小さな旅館が多くて、家族経営+地元の女性(=仲居さん)によって成り立っている部分がありましたが思うような人材を確保することが難しく、近年は人材派遣事業者による遠方からの季節派遣に頼るところがありました。しかしそれも、高額な時給の支払いに見合った人材を安定的に確保することが難しくなってきています。


一方、アジア各国の日本に対する関心は高く、日本語を身につけて日本や日系の観光事業社に就職したいと考える学生もたくさんいます。それは、まだ日本の所得がアジア各国より高く、良い待遇で仕事ができるということとも関係があります。


しかし、日本は外国人の働き手が自由に求職できる環境にありません。最近、よくまちで見かける外国人の店員さんなどは、短期的な報酬を求めて外国語学校等へ「留学」した形になっていて、実のところアルバイトを主な目的にしている例もたくさんあります。もちろん、真剣に語学を身につけて日本や日系企業に就職しようという方もいるでしょうが、実態はよくわからないところが正直な感じです。


日本中の観光地が、4年前から始まった、ビザの緩和・円安・全品免税・空港のLCC受け入れという環境の変化による「インバウンドブーム」で浮かれている間に、自分の関わるまちでは、先々を見据えて腰の座ったインバウンド戦略を持って欲しいなと思ってきました。その重要な1つは、「そのまちで住み、働く外国人がいること」でした。


外国から来たお客様が母国から来たスタッフと接し、母国語で会話をする。もてなしは日本流でオリジナルでとても行き届いている。宿という場所には、このシチュエーションを作ることが向いています。実際、ワーキングホリデーなどで先行して外国人の雇用が生まれたスキーリゾート地では、出身国からお客様が年々増えていった、という現象も生まれています。海外出身者が母国に向かって、母国語でその場所の良さが伝える。「営業」ではなく、「共感」が広まるPRとなっていく。それは、時が経てばわかることですが、やみくもに多大な費用をかけて砂に水を撒くような海外向けプロモーションに熱をあげるより、断然効果が高いものになるはずと言えます。


取り組みが軌道に乗って、何年かのうちに卒業生が、城崎の旅館で、例え数年でも社員として働きたい、ということになっていけば、その時点でもう自然に、新しい時代にふさわしい旅行地としてレベルが上がっていることでしょう。やって来る側、迎える側、双方にとって短期的なメリットもさることながら、そんな少し先の将来にも胸を膨らまして、取り組みを充実させてみたいな、と思っています。


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年末から、腕や手が痛いことが多くて気になっていたのですが、先日来、右手をつかって手首が回る動作をすると、痛くてたまらない。重いものも持てない。カートも引けない。そんな状態になっています(涙) それで、PCやネットに接する時間を少し減らしています。ブログの更新も毎日したいのですが、ちょっと飛び飛びかも。それでもよろしければ、どうぞお付き合いくださいませ。

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